パリはいつまでかませ犬なのか?
CL ラウンド16 セカンドレグ
パリサンジェルマンVSマンチェスターユナイテッド 1-3
フォーメーション
パリ 4-2-3-1
FW ムバッペ
MF ディマリア ドラクスラー ダニアウベス
DF ベルナト キンペンベ Tシウバ ケファー
GK ブッフォン
ユナイテッド 4-4-2
FW ルカク ラッシュフォード
DF ショー リンデロフ スモーリング バイリー
GK デヘア
マティッチ エレーラ マルシャル リンガード サンチェス マタが怪我。
ポグバは前節のレッドカードで出場停止。
試合展開
前半いきなりパリのパスミスからルカクのゴール。パリはムバッペの抜け出しからベルナトのゴール。ラッシュフォードのロングシュートをブッフォンが弾きまたもルカクのゴール。
後半にユナイテッドのシュートがキンペンベの手に当たったと判定されPKに。
ラッシュフォードが決めて試合終了。
試合プラン
パリ
前節同様、ボールを支配していたパリ。しかし裏を狙う選手が少ない。ドラクスラー、ディマリアが前半に何度か裏に抜ける動きをしていたがボールが出なかった。なので動き出しをしなくなってしまった。裏に抜ける動きは何度も繰り返し行うことで効果的になるのになぜやめてしまうのだろうか。サッカーのやりすぎで裏に抜ける動きに飽きたのだろうか。飽きるのは大事な試合以外にしてほしいものだ。攻撃では幅と深さが重要だというがこの日は幅だけだった。得点シーンは裏抜ける動きから取っているのになぜ裏に抜ける動きをしないのか。
結果論かもしれないが全体的に悪い意味で気が抜けているように見えた。攻撃の動き出しの少なさや守備での所々の軽さなど、オールドトラフォードというお出かけでは頑張ったがパルクデプランスというお家に帰ってきた気がぬけたのだろうか。パリはお家に帰ってきて攻撃という鎧をクローゼットにしまったようだ。攻撃することが守りにも繋がる。トゥヘルがパリに鎧を着せようとするが後半になっても着ているのはただの寝巻きだった。
ユナイテッド
最低でも2点必要なゲームだがしっかりと守備からゲームに入った。4-4-2のブロックを組みさらに中を意識して固めていた。サイドはスペースがあるがボールが出てから対応していた。
今回の中盤は選手同士の距離感よく守っていた。ハーフスペースやバイタルエリアにボールが入ることは数えるほどしかなかった。普段から守備での良さを見せているフレッジだけでなくペレイラ、マクトミネもこの日の守備は良かった。プレスのかけ始めがわからないというシーンはあったもののエリアに入ってくる選手に対するプレスの強さだったりと後半はさらに全体が連動してミドルサードでボールを奪う機会も増えていた。
監督交代が吉と出たユナイテッド
中立的な人ならもちろんユナイテッドファンでさえも今回は難しいと思っただろう。けが人が多いどころではないこの状況で見事な逆転劇を見せた。モウリーリョが決勝トーナメントでどういう戦いを見せるか見てみたかった気もするがそれだとクラブは悪化の一途をたどっただろう。メンバーが戻ってきてからのラウンド8をどう戦うのか。この試合のような守備的な戦い方もできるのが証明されたのでユナイテッドを相手にするチームは苦戦すること間違いなしだろう。
パリはいつまでかませ犬なのか?
17-18シーズンではムバッペ、ネイマールを獲得するもレアルに敗北。16-17シーズンではバルセロナにサッカー史に永遠に残るであろう大逆転負けを喫した。いくらいい選手と監督を連れてきても大一番で勝てない雰囲気がパリには漂っている。これは世界中のクラブでパリだけだろう。
ここでもう開き直って、『パリあるところに逆転あり』これをクラブの哲学にするのはどうだろうか? まだ見ぬ敗北を味わえるクラブ。それがパリ・サンジェルマンだ。