ボヘミアンラプソディを観て
ボヘミアンラプソディ
監督 ブライアンシンガー
フレディーマーキュリー ラミマレック
ロジャーテイラー ベンハーディ
ブライアンメイ グウィリムリー
レイフォスター マイクマイヤーズ
など
この映画をみて私が思ったことを書いていこうと思う。
QUEENやフレディマーキュリーについて細かいことは知らないが私はフレディマーキュリーが好きだった。
フレディマーキュリーは世界一タンクトップが似合うセクシーな男
と、思っていた。
しかし、この映画で描かれているフレディは偉大なrock starではなくpop starだ。
フレディマーキュリーという男
まず、フレディマーキュリーの人間性について描かれているシーンが少ない。
イギリスの有名ロックバンドのボーカルで世界的にヒットし最期はエイズにかかり亡くなるというのは知っていることだったので、どういう人物だったのかを詳しく描いて欲しかった。
映画のキャラクターは言動や細かい仕草でどういう人なのか分かるものだが、この映画のフレディはコメディ映画の脇役ほどしか性格がわからない。(伝記映画ではこのぐらいしか描かれないものなのか?)
分かるシーンといえば恋人に振られた後に空白を埋めるようためにパーティーを開くシーンぐらいだろうか。しかしそれも有名になっていくアーティスト全般に見られる寂しさのように見える。なのでフレディだけというわけではない気がする。とにかくフレディがどういう人物か知りたかった私には結局フレディがどういう人物なのかがわからなかったので残念だった。
どこにフォーカスするのか?
最初のバンド結成がスムーズに行き過ぎている。結成して最初のライブを行いその直後に一年後のシーンが入る。これにより、一旦解散する時の寂しさや再結成する時の高揚感が全くなかった。(映画のテンポや時間を考えると難しいのかもしれないが)
削ってはいけないところを削ってしている気がしてならない。フレディの人間性についてもあまり描かれていないが、バンド全体としても描き方が薄い。バンドメンバーそれぞれの色がわからないのでただのフレディの取り巻きに見える。本当はそうではないだろうに。(なのでいきなりブライアンがwe will rock you を作り出そうとしたところは驚きだったが)
見終わった後、この映画は一体どこにフォーカスした映画なのかと疑問が残る。フレディでもなくQUEENでもないならどこなのだろう?
ここは自分の好みだが80年代や90年代を表現する時はもっと色使いを抑えてほしい。
この映画はやけに明るかった。明るいことによってあまり80年代感が出ていなかった。それとたまに特殊なカメラワークが出てくるのが気になった。(バスで移動するシーンでカメラが運転席のガラスから後部座席の窓ガラスを通り抜けていくシーン 最後のライブのシーンででカメラがうねり動き机の下を通りバンドを移すシーン)
映画を描く上でこういうカメラワークが80年代を表現し、なおかつ効果的なのか疑問が残る。
これだけ評価されている映画を楽しめない自分が一番の問題かもしれない。
エーーーーーオ!