鶏のハイプレス

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『マッチレポート』SSラツィオvsACミラン コッパ・イタリア

18-19コッパ・イタリア

ラツィオvsミラン 準決勝第1戦 0-0

 

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試合後お互いを讃え合う両監督 (左インザーギ監督 右ガットゥーゾ監督)

○フォーメーション

SSラツィオ 5-3-2

GK ストラコシャ 

DF パトリック アチェルビ バストス

MF ロムロ パローロ ルーカス・レイバ 

ミリンコビッチサビッチ ルリッチ

FW ホアキンコレア インモービレ

 

ACミラン 4-3-3

GK ドンナルンマ 

DF カラブリア ムサッキオ ロマリョーリ

ラクサール 

MF ルーカスパケタ バカヨコ ケシエ

FW スソ ピヨンテク ボリーニ

 

試合データ

47%
ボールポゼッション
53%
16
シュート
7
8
枠内シュート
2
1
キーパーセーブ
4
462
パス本数
527
400 (87%)
パス成功率
464 (88%)
18/39 (46%)
ロングボール
46/68 (68%)
5/22 (23%)
クロス
1/6 (17%)
7/10 (70%)
ドリブル
14/18 (78%)
32
ドゥエル勝利数
49

 

 

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後半、選手たちに指示をするインザーギ監督


守備がいいのか攻撃がダメなのか

この試合のラツィオは90分を通して集中して守りきった。ミランがボールを持つとバカヨコに対しては2人のフォワードのどちらか、もしくはミリンコビッチサヴィッチが必ずケアしていた。

ミランサイドバックにパスが出るとラツィオインサイドハーフがすぐにプレスをかけにくる。守備の時のラツィオは5-3-2で守っているので中盤の三人の横のスライドする距離が長くなり、後半に守備のインテンシティが下がることが多いが、ラツィオは後半になっても全くインテンシティが下がることなくプレーしていた。

また、ライン間で受けようとするボリーニやスソに対してはラツィオの両サイドセンターバックが前に出てケアする。そしてボールを下げさせるまでプレス続ける。これによってミランはなかなか攻撃の形を組み立てられなかった。

 

ミランとしてはもうすこしボリーニが中盤のサポートをしながらビルドアップをする形が多くても良かったと思う。間でスペースが空いているのに裏に飛び出すシーンがあった。もしくはボリーニが裏を狙うならピヨンテクがすこし下がり目で受けてボールをさばくプレーがあっても良かったと思う。

 

前半の42分頃、ラツィオの攻撃で左サイドから中央に位置していたロムロにパスが出てその外側を右センターバックのパトリックがオーバーラップするシーンがあった。結局クロスはあげられなかったが、3バックでオーバーラップをする選手を見たことがなかったので、新鮮だった。ちょうどミランの左サイドが空いているのを見て前線にミランのピヨンテクしかいなかったので上がったのだろうか。相手が2トップだとなかなか難しいと思うが、相手を押し込んだ状況でなおかつ1トップの場合は効果的な動きだと思った。

 

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ハーフタイムあけのチーロ・インモービレ


 第2戦は4月24日。セリエAミランは2月27日現在、暫定4位。ラツィオは暫定6位。両チーム共、CL圏内を狙うとはいえスクデットは厳しい状況にあるのでユベントスが敗退したこのチャンスで是非ともタイトルが欲しいところだ。