バルサ勝利の方程式
ラリーガ 第26節
フォーメーション
レアル・マドリード 4-3-3
FW ヴィニシウス ベンゼマ ベイル
MF クロース カゼミーロ モドリッチ
DF レギロン ラモス ヴァラン カルバハル
GK クルトワ
バルセロナ 4-4-2
FW スアレス メッシ
DF アルバ ラングレ ピケ セルジロベルト
GK テアシュテーゲン
ソラーリ監督はルーカスバスケスでアルバを抑えるよりも攻撃でパンチ力のあるベイルを先発に。
セメドに変えて中盤にアルトゥールを投入。
ヴィニシウスをセメード一人で見るよりセルジロベルト とラキティッチで見る方を選んだのか。
試合展開
前半にセルジロベルト のパスにラキティッチが飛び出しゴール。
後半にレアル・マドリード最強のフォワードセルヒオ・ラモスが前線に上がるも点が取れずに試合終了。
ベルナベウでのクラシコ二連戦はバルセロナの2連勝で終わった。
両チームの試合プラン
前半の守備ではディフェンスラインが高く非常にコンパクトな守備をしていた。カゼミーロが少しメッシを気にするポジショニングをしていたのでなかなか攻撃が組み立てられられない。しかしヴィニシウスやベイルの戻りが遅れるとすぐにチャンスになる。全体のスライドが遅い気がした。モドリッチのケアするスペースが広くなっていた。なのでデンベレにボールが入っても、あまり強く寄せられないシーンがあった。そしてベイルがアルバのマークについたときは全くついて行かなかった。ここの守備がどうなっているのかがわからなかった。選手にせいで曖昧なのか監督の指示がないのか。失点シーンはヴィニシウスの戻りが遅れてラキティッチにラモスがプレスをかけたところでセルジロベルト と簡単にワンツーで交わされてしまった。コンパクトな守備をしているので間のスペースを使われまくる、ということはないがいないといけないところに選手がいない、という守備だった。
攻撃に関してはバルセロナが442で守るが中盤とディフェンスラインのスペースが空いていたのでベンゼマやヴィニシウスがいい位置でボールをさばいていた。アルトゥールとデンベレの方が守備が緩めだったのでそこをベイルやベンゼマに使って欲しかったがベイルはこの試合のいい飛び出しを見せるうシーンもあったがいい形でボールが入ることがなかった。
ラキティッチはヴィニシウスをだいぶ気にしていた。ブスケツの横のスペースを消すというよりもヴィニシウスにボールが入ってからすぐに寄せられるポジショニングをしていた。なのでいつもより中盤にスペースが空いていた。
レアルの攻撃がうまく行かずにボールをキーパーに下げた時には2トップがハイプレスをかけて蹴らせて回収する。プレスをかけるタイミングが素晴らしかった。
攻撃ではマドリーが中央を固めていたのでサイドにボールが集まるがデンベレとアルバのコンビネーションがもう少し上がると崩せるのにというシーンがあった。
アルトゥールを中盤の真ん中で使う理由
バルセロナは4-4-2で守る時アルトゥールの代わりにビダルがいる場合はラキティッチとブスケツのダブルボランチで右がビダルになるがアルトゥールが入った場合は絶対に左インサイドハーフになる。前にスアレスとメッシが残るので中盤は右からラキティッチ ブスケツ アルトゥール デンベレとなる。アルトゥールの守備の強度では不安があるのでアルトゥールを右インサイドハーフにした方が強度のあるラキティッチとブスケツをボランチにおけるのでその方がいいとずっと思っていたが最近になってアルトゥールを左インサイドハーフに使う理由がわかってきた。
攻撃時にメッシが中にポジショニングするので右のインサイドハーフの飛び出しが効果的になる。ラキティッチとアルトゥールのプレーを比較するとアルトゥールは攻撃時にブスケツの横にポジショニングしてボールを受けて捌く能力が優れている。しかしスピードがあるタイプではないので飛び出しには向いていない。なので左サイドのデンベレがハーフスペースでボールを受けてアルトゥールがサポートしつつ、開けたスペースにジョルディアルバが飛び出すという攻撃パターンがある。これはコウチーニョが出ていても一緒だ。逆の右サイドはラキティッチがメッシの空けたスペースに飛び出す。現にこの試合の得点シーンもそのプレーから生まれた。なので攻撃時の選手全体の特徴を考えて左インサイドハーフにアルトゥールが使われている。
守備面では不安がある。4-3-3のまま前から守備をする際はそこまで問題はないが、今日のようにメッシとスアレスを前に残し4-4-2で守る時にアルトゥールサイドで強度が出せるのか。一つの解決策として今シーズンはビダルがいる。
バルサの勝利の方程式
今シーズンのバルセロナは昨シーズンより確実にオプションが増えている。その一つがリードしている状態で抑えのビダルだ。彼を入れることにより中盤の守備力が格段に増す。攻撃時はクロスに合わせて二列目からエリア内まで入っていくので相手の守備陣は疲れている時間帯に飛び出されるとおろそかになるのは確実だ。アルトゥールが入っているときはボール保持の時間を長くして点を取り後半にビダルを入れて抑えるということができる。
中盤でのパス回しで危なっかしさをこれまで見せてきたが、この試合に関しては自信を持ってボールをもらいにきていた。バルセロナで練習して足元の技術が上達したのだろうか。31歳になってなお成長を続けるビダルが今シーズンのバルセロナを勝利へ導いてくれる試合がたくさん見られるだろう。
最後に
マドリーはバルセロナに二連敗してリーグタイトルは難しくなったがなんだかんだCLはいいところまでいくんじゃないかと予想している。そのためにはまずロッカールームの雰囲気をよくしてもらいところだ。
『Jリーグ』神戸は三木谷社長から解き放たれた
3/2 Jリーグ 第2節
フォーメーション
ヴィッセル神戸 4-2-3-1
FW ビジャ
三田 山口
DF 初瀬 大崎 ダンクレー 西
GK キム・スンギュ
サガン鳥栖 4-4-1-1
ポルトガルのクラブから加入したブラジル人センターバックのダングレーがいきなり先発。前節途中出場の古橋選手がスタメン入り。
試合データ
試合展開
前半、神戸がボールを支配するが、点が取れずに終了
後半山口選手からのロングフィードにビジャが反応し、クリアしたボールが鳥栖DFにあたりそれがビジャの元へ。これを冷静に決めてヴィッセル先制。
このまま試合終了で0-1で神戸が今シーズン初勝利を収めた。
サガン鳥栖は開幕から2連敗となった。
全体の試合プラン
攻撃では両センターバックの距離を広く保ち、その間に中盤の選手がボールをもらいにきてビルドアップする形。前半、ビジャの動き出しが少なかった。サガン鳥栖の中盤のエリアにある程度スペースがあったので少し下がってもらいに来るシーンがあっても良かった。しかし後半になると下がってもらいに来るシーンや動き出しが増えた。
新加入のダンクレー選手がいいパフォーマンスを見せていた。フォワードのビジャまで見えているので、しっかりフリーの選手にパスを出すことができる。ビジャがポストに当てたシュートもダングレーからのパスだったので今シーズン注目して観たいホットラインだ。
前節は前半にキレキレの動きを見せて、後半は全く動けなるというベテランらしからぬプレーを見せていたビジャだが、今回は前半に様子を見て後半に仕掛けるという37歳らしいプレーをしていた。まだまだ欧州のチームでもプレーできるのではないかと思うほどのプレーだった。(しかし走行距離を見てみるとゴールキーパーのキム・スンギュの次に少ない8.990kmだった…)
山口選手は三田選手と違ってイニエスタのスペースを空ける動きができていないシーンがあった。三田選手はイニエスタが下がってボールももらいに来ようとするとスペースを空ける動きをするが、山口選手はイニエスタが下がってボールをもらいにきても動かずにイニエスタへのパスコースを塞いでしまっていた。山口選手もスペースを空ける動きができると神戸はよりスムーズなビルドアップができるようになるだろう。
今回は前線に古橋選手が入ったのである程度高い位置で奪おうとする守備を見せていた。ビジャがセンターバックのパスコースを切り片方に寄せてボースを奪おうとしていた。
陰謀説
前節の守備と全く違う形だったのでファンマヌエルリージョ監督は前節はわざと負けたのではないかと私は思った。それを裏付けるこんな話がある
日本代表の監督も務めたオシム監督のエピードだ。
1990年ワールドカップ当時、各民族のスターばかりを集めた選手起用を求めるメディアに対する当てつけとして、初戦西ドイツ戦で敢えてその要求通りの起用で敗戦してみせ、次の試合では本来考えるチーム編成で勝利。最終的には、準々決勝でマラドーナを擁するアルゼンチン相手に1人欠きながら120分間無失点のドローの末、PK戦で敗れた。 wikipediaより
この話におけるメディアが三木谷社長になる。私の予想ではファンマヌエルリー助監督はビジャ、イニエスタ、ポドルスキを使う予定ではあったが、鳥栖戦のようにイニエスタをトップ下でサイドに古橋選手を入れる予定だったのではないだろうか。そしてキャンプ中は古橋が入る形の守備でトレーニングしていた。しかし三木谷社長に『開幕戦はビジャ、イニエスタ ポドルスキの3トップでいけ』と言われて仕方なくそうしたのではないか。そしてわざと負けて見せて黙らしたというのが私の推測だ。
なぜここまで思うかというと、鳥栖戦より前節で対戦したセレッソ大阪に対しての方がプレスのかけ始めの位置を低く設定していた。セレッソもカウンターベースのチームなので鳥栖戦のような前からの守備をした方がセレッソが嫌がるのは確実だ。なのにプレスのかけ始めの位置が低かった。さらに鳥栖戦の守備の方が全体が連動していた。セレッソ戦では前線が連動することはなかった。
なんとなく前線のプレスを剥がせれて、中盤でなんとか止めるという守備をしていた。たった一試合でこんなに守備組織が変わることがあるだろうか?
3トップにすると中盤の選手を一人入れることになる。それが開幕戦で先発だったが鳥栖戦でベンチとなった三原選手だ。
セレッソ戦で試合にアンカーで試合に出ていた三原選手はあの試合における役割が曖昧だった。山口選手でもできることを三原選手にやらせていた。つまりファンマヌエルリージョ監督はキャンプ中のトレーニングから4231で三原選手を使わないトレーニングをしていたのではないだろうか。なので開幕戦は三原選手の役割が曖昧になっていたのではないだろうか。
この二つの理由からファンマヌエルリージョ監督は開幕戦でわざと負けたという説を推測した。
しかし、これを遂行させるファンマヌエルリージョ監督はなかなかの腕の持ち主だ。オシム監督が3試合あるうちの1試合をわざと負けたのに対して、リーグ戦34試合のうちの1試合を負けただけなので全く問題ないだろう。これを成し遂げられる監督にリーグ制覇が成し遂げられない訳が無い。
サッカーというのはビジネスと大きく関わっているし、今のヴィッセル神戸があるの誰がなんと言おうと確実に三木谷社長のおかげだ。しかしフォーメーションは監督に決めさせてあげてほしい。それが一人のサッカーファンとしての願いだ。
話が脱線したが元に戻そう。
守備ではどこからプレスをかけるかが曖昧になっていた。
神戸のフォーメーションが433になることを予想したのか、神戸のダブルボランチをトップ下の選手が一人で見る形になっていたので簡単に剥がされていた。
さらにディフェンスラインが低いので中盤の選手がケアするエリアが広い。またセンターバックが前に出てスペースを埋めることもなかったので、中盤の選手はケアするエリアが広くなる。しかし後半になり前半より選手間の距離が短くなりよりコンパクトな守備になった。これによって神戸のサイドバックにはボールが入るがそこからの攻撃を制限できていた。
だが失点シーンでは神戸の山口選手にボールが入って近い場所のパスコースがないにも関わらずプレスが緩かった。ここはディフェンスの選手の声かけなどにより強くプレスをかけられれば山口選手は一旦後ろに下げる、あわよくば奪って一気にカウンターに行けるシーンだった。結果的に山口選手にロングパスを出され、失点に繋がる。
攻撃では単純に連携がなかった。全体として統一されていない感じがした。
最後に
ヴィッセル神戸は日本人選手と外国人選手がお互いのいいところを出して足りないところを補っている。まるでカレーライスのようだ。ルーが多くなったりライスが多くなったりせずに絶妙なバランスになっている。
サガン鳥栖はもう少し時間が必要になるだろう。トーレスがいながら降格圏にいるのは見たくないので頑張ってほしいところだ。
ファンマヌエルリージョ監督は三木谷社長の縛りから解き放たれて自由になった。
これからはやりたいサッカーができるようになるだろう。
サンチェス復調の鍵はルカクにあり
プレミアリーグ 第28節
クリスタルパレスvsマンチェスターユナイテッド 1-3
フォーメーション
クリスタルパレス 4-1-2-3
FW ザハ バチュアイ タウンゼン
MF シュラップ ミリエボビッチ マッカーサー
DF ファンアーンホルト トムキンス ケリー ウォード
GK グアイタ
ユナイテッド 4-1-2-3
FW サンチェス ルカク ダロト
MF フレッジ マクトミネ ポグバ
DF ショー リンデロフ スモーリング ヤング
GK デヘア
試合データ
基本的なプラン
クリスタルパレスは基本的にカウンター狙い。
ユナイテッドのアンカーのマクトミネのパスコースにバチュアイが立ち、ザハーがヤングへのパスコースを消して、ユナイテッドが縦パスかショーにパスを出したところでプレスをかける。
ユナイテッドはクリスタルパレスの守備に苦しんでいた。
クリスタルパレスはDFまでプレスをかけないのでプレスが来るまで持ち運び相手を釣り出せればいいのだがすぐにパスを出してしまい、相手の網にかかる。
しかし前半の22分にリンデロフが持ち上がりクロスまで行くシーンがあった。
ユナイテッドの守備は基本的に451で守る。
なのでルカクが2センターバックを受け持つことになるが1対2では厳しい。なので簡単に持ち運ばれてポグバ、マクトミネの隙を突かれてしまう。サンチェスがたまに相手のサイドバックのパスコースを切りながらセンターバックにプレスをかけることがあったがダロトの方はなかった。次のチャンピオンズリーグのパリ戦では2点のビハインド状態から始まり、さらにパリはボールを持つスタイルのサッカーなのでユナイテッドはどういう守備でいくのか気になるところだ。
選手のパフォーマンス
ショーの上がったスペースを埋め、激しい守備を見せるなどさすがの守備意識を見せていた。
だが、攻撃ではやはり問題がある。
リンデロフとポジショニングが被り、いつものようにパスミスを披露してくれた。もう逆にフレッジのパスミスを見ると落ち着くレベルまできてしまった。見た目が小さいドラゴンみたいで可愛いいので頑張ってほしい。
ルカクとサンチェス
ルカクとサンチェスは度々相性の良さを見せてくれる。
1点目はショーのドリブルからサンチェスが開けたスペースにルカクが入りゴールになった。サンチェス復調の鍵はルカクにあるかもしれない。
最後に
スールシャールになってから、攻撃で選手に自由が与えられただけだと思ったがサンチェスのポジショニング、ポグバのポジショニング、後半のマクトミネの縦パスなど意外と細かい指示があるのかもしれない。もしかすると選手の判断なだけかもしれないが。これからのユナイテッドを注目してみよう。
レアル・マドリードvsバルセロナ コパ 準決勝 2nd leg
18-19 コパデルレイ 準決勝 セカンドレグ
フォーメーション
GK ナバス
DF カルバハル ヴァラン ラモス レギロン
MF クロース カゼミロ モドリッチ
GK テアシュテーゲン
DF セメード ピケ ラングレ アルバ
レアルの方はほぼベストメンバーという感じ。
バルセロナはシレッセンとアルトゥールが怪我から復帰。カップ戦はシレッセンが担当することが多いが怪我明けということもありGKはテアシュテーゲン。ヴィニシウス対策に右サイドバックセメードを起用。セルジロベルトが右インサイドハーフに。左センターバックはセヴィージャ戦で復帰したウンティティを起用するかと思ったが、バルベルデはラングレをチョイス。
試合展開
前半はレアルの方がシュートまで持ち込むシーンが多かった。ファースレグ同様、やはりヴィニシウスはバルセロナからすると怖い存在だ。しかしテアシュテーゲンのセーブもありゴールが決まらない。
後半になりデンベレの巧妙な動き出しにアルバがパスを出しレギロンの裏でボールを受けたデンベレがスアレスへのクロス。シュートコースがあまりなかったがこれを決めて先制。そして前がかりになったレアルに対してバルセロナのカウンター。ボールも取りに来るレアルを剥がして裏に抜けたデンベレのクロス。これがヴァランのオウンゴールを誘う。これで2点目。
この時点で3点必要になったレアルだがその直後にエリア内でカゼミロがスアレスを倒してしまい、PKの判定。スアレスがループで決めて3点目。
レアルはカゼミロに変えてバルベルデ、バスケスに変えてベイル、さらにヴィニシウスに変えてアセンシオを投入するがゴールを奪えずに試合終了。
サンチャゴベルナベウには多くのレアルファンが駆けつけたがスアレスにPKをきめられてからは妻と子供がいるのにリストラされた会社員のような表情でただ呆然と試合を見つめていた。
ファーストレグ同様にアルバのオーバーラップはバスケスがケアをしていた。
この試合のセルジロベルトはいい動きを見せた。守備ではいいボール奪取があり攻撃では、何度も二列目からの飛び出しやクロスに対してしっかりとペナルティエリア内に入っていくなど、攻守において潤滑油になっていた。
スアレスの動きが少なく、前半から膝に手をつくなどいつも以上に体が重そうだったスアレスだが、2ゴールとしっかり仕事を果たした。
ヴィニシウスは基本はサイドに張っているが、状況をみて中にポジショニングをして外側をレギロンに使わせるなど起用なプレーも見せてくれた。ヴィニシウスの曖昧なポジショニングで何度かセメードとセルジロベルトに混乱を生み出していた。
利き足のない選手?
この日、1アシストを記録し、ヴァランのオウンゴールを招くいいクロスをあげたデンベレだがこの日はいつもよりボールロストが多かった。
デンベレのボールロストが多い理由として利き足がないことが影響している気がする。ボールを持った時に『どっちの足でボールを触ろうかな』としている間に間合いを詰められてロストしているように見える。右利きの選手は最初の選択肢が絶対右になるがデンベレにはそれがないことによって一瞬判断が遅れてしまうのではないだろうか。。しかし、ロストは多いが今のコウチーニョよりなんかやってくれる感がデンベレにはある。(現にこの試合も2点に絡んでいる)
何回ボールロストをし、何回寝坊してもデンベレが魅力的な選手には変わりはないだろう。
最後に
前半の内容からここまで差が出ると思わなかったが終わってみると2戦合計4-1。 やっぱりクラシコはホームアウェイが関係ないなと思った。
日曜日にはリーグ戦でまたクラシコがある。
コパでの戦いを踏まえて両チームがどういう戦いをするのか注目だ。
『マッチレポート』SSラツィオvsACミラン コッパ・イタリア
18-19コッパ・イタリア
○フォーメーション
SSラツィオ 5-3-2
GK ストラコシャ
DF パトリック アチェルビ バストス
MF ロムロ パローロ ルーカス・レイバ
ミリンコビッチサビッチ ルリッチ
ACミラン 4-3-3
GK ドンナルンマ
DF カラブリア ムサッキオ ロマリョーリ
ラクサール
MF ルーカスパケタ バカヨコ ケシエ
FW スソ ピヨンテク ボリーニ
試合データ
守備がいいのか攻撃がダメなのか
この試合のラツィオは90分を通して集中して守りきった。ミランがボールを持つとバカヨコに対しては2人のフォワードのどちらか、もしくはミリンコビッチサヴィッチが必ずケアしていた。
ミランのサイドバックにパスが出るとラツィオのインサイドハーフがすぐにプレスをかけにくる。守備の時のラツィオは5-3-2で守っているので中盤の三人の横のスライドする距離が長くなり、後半に守備のインテンシティが下がることが多いが、ラツィオは後半になっても全くインテンシティが下がることなくプレーしていた。
また、ライン間で受けようとするボリーニやスソに対してはラツィオの両サイドセンターバックが前に出てケアする。そしてボールを下げさせるまでプレス続ける。これによってミランはなかなか攻撃の形を組み立てられなかった。
ミランとしてはもうすこしボリーニが中盤のサポートをしながらビルドアップをする形が多くても良かったと思う。間でスペースが空いているのに裏に飛び出すシーンがあった。もしくはボリーニが裏を狙うならピヨンテクがすこし下がり目で受けてボールをさばくプレーがあっても良かったと思う。
前半の42分頃、ラツィオの攻撃で左サイドから中央に位置していたロムロにパスが出てその外側を右センターバックのパトリックがオーバーラップするシーンがあった。結局クロスはあげられなかったが、3バックでオーバーラップをする選手を見たことがなかったので、新鮮だった。ちょうどミランの左サイドが空いているのを見て前線にミランのピヨンテクしかいなかったので上がったのだろうか。相手が2トップだとなかなか難しいと思うが、相手を押し込んだ状況でなおかつ1トップの場合は効果的な動きだと思った。
第2戦は4月24日。セリエAでミランは2月27日現在、暫定4位。ラツィオは暫定6位。両チーム共、CL圏内を狙うとはいえスクデットは厳しい状況にあるのでユベントスが敗退したこのチャンスで是非ともタイトルが欲しいところだ。
ボヘミアンラプソディを観て
ボヘミアンラプソディ
監督 ブライアンシンガー
フレディーマーキュリー ラミマレック
ロジャーテイラー ベンハーディ
ブライアンメイ グウィリムリー
レイフォスター マイクマイヤーズ
など
この映画をみて私が思ったことを書いていこうと思う。
QUEENやフレディマーキュリーについて細かいことは知らないが私はフレディマーキュリーが好きだった。
フレディマーキュリーは世界一タンクトップが似合うセクシーな男
と、思っていた。
しかし、この映画で描かれているフレディは偉大なrock starではなくpop starだ。
フレディマーキュリーという男
まず、フレディマーキュリーの人間性について描かれているシーンが少ない。
イギリスの有名ロックバンドのボーカルで世界的にヒットし最期はエイズにかかり亡くなるというのは知っていることだったので、どういう人物だったのかを詳しく描いて欲しかった。
映画のキャラクターは言動や細かい仕草でどういう人なのか分かるものだが、この映画のフレディはコメディ映画の脇役ほどしか性格がわからない。(伝記映画ではこのぐらいしか描かれないものなのか?)
分かるシーンといえば恋人に振られた後に空白を埋めるようためにパーティーを開くシーンぐらいだろうか。しかしそれも有名になっていくアーティスト全般に見られる寂しさのように見える。なのでフレディだけというわけではない気がする。とにかくフレディがどういう人物か知りたかった私には結局フレディがどういう人物なのかがわからなかったので残念だった。
どこにフォーカスするのか?
最初のバンド結成がスムーズに行き過ぎている。結成して最初のライブを行いその直後に一年後のシーンが入る。これにより、一旦解散する時の寂しさや再結成する時の高揚感が全くなかった。(映画のテンポや時間を考えると難しいのかもしれないが)
削ってはいけないところを削ってしている気がしてならない。フレディの人間性についてもあまり描かれていないが、バンド全体としても描き方が薄い。バンドメンバーそれぞれの色がわからないのでただのフレディの取り巻きに見える。本当はそうではないだろうに。(なのでいきなりブライアンがwe will rock you を作り出そうとしたところは驚きだったが)
見終わった後、この映画は一体どこにフォーカスした映画なのかと疑問が残る。フレディでもなくQUEENでもないならどこなのだろう?
ここは自分の好みだが80年代や90年代を表現する時はもっと色使いを抑えてほしい。
この映画はやけに明るかった。明るいことによってあまり80年代感が出ていなかった。それとたまに特殊なカメラワークが出てくるのが気になった。(バスで移動するシーンでカメラが運転席のガラスから後部座席の窓ガラスを通り抜けていくシーン 最後のライブのシーンででカメラがうねり動き机の下を通りバンドを移すシーン)
映画を描く上でこういうカメラワークが80年代を表現し、なおかつ効果的なのか疑問が残る。
これだけ評価されている映画を楽しめない自分が一番の問題かもしれない。
エーーーーーオ!
2019シーズン アビスパ開幕戦
○フォーメーション
GK セランテス
DF 石原 サイトウ 三國ケネディエブス 輪湖
MF 松田 田辺 鈴木 木戸
FW 石津 城後
○試合内容
今シーズンからファビオペッキア監督が就任しどのようなサッカーをするのか注目していたがやっているサッカーにそこまで色が出てないように見えた。まだシーズンが始まったばかりなのでこれから徐々に自分の色を出していくのだろう。
しかし、一点だけ監督の色が強く出ているシーンががクロスに対する人数が多かった。最低でも3人はエリア内にいた。なのでそこは徹底されているのだろう。
前半はなかなか縦パスが入らずディフェンダーからのパスのミスが目立ったが、後半は両サイドバックが前半より少し高い位置をとりその空いたスペースでダブルボランチがパスをもらう。それによりパスが回るように。
そして石津選手が空いたスペースでパスをもらい空いた選手にパスを出すなどいい流れを作っていた。
しかし、三國ケネディエブス選手のパフォーマンスが気になる。
彼は今シーズン加入した18歳のDFだ。左足の精度が低く試合を通してパスミスが目立った。守備の時は寄せなければいけないシーンで寄せないなど気になる点が多かった。しかし後半、センターバックの位置から持ち上がり右足でスルーパスを出したシーンは素晴らしかった。また前半の失敗を活かし相手のフォワードに対する寄せの速さが上がっているシーンもあった。右センターバックで起用した方がいいかもしれない。18歳とまだ若く、試合の中で成長できる選手なのでこれからに期待しよう。
○最後に
今年こそはJ1昇格!